農林資源科学専攻の特色
国内外の社会情勢や農林畜産業界の状況変化に伴う国際的な需要の高まりに対して、地球温暖化等の環境の変化に起因する様々な農林畜産物生産上の問題、高付加価値な農林畜産物の開発、その保護・持続的管理と利用、森林生態、地域防災、グローバル化が進む食料・農林業・農山村の問題とその振興、アグリビジネスに関する高度な専門的知識と技術を身につけた諸解決能力を有する人材養成の必要性が高まっている。
そこで、南九州を中核的拠点として、農林畜産資源の安定的生産と管理、農畜産物の高度化改良と開発、国土保全と地域防災、水資源涵養、森林の循環型利用と保護管理、高機能性木質材料の開発と林業再生、農山村問題解決とアグリビジネスの社会科学発展を着実に実現するため農林資源科学専攻を設置する。
また、農林畜産業の振興を通じて、日本の主要な農業生産地帯である南九州を基盤とした地域社会に加えて、東南アジア、アフリカ、ヨーロッパ並びに太平洋諸国を中心とした国際地域の発展に貢献するため、既設の作物生産学分野、園芸生産学分野、病害虫制御学分野、家畜生産学分野、農業経営経済学分野、土壌科学分野、植物栄養肥料学分野、木質資源利用学分野、砂防・森林水文学分野に附属農場と附属演習林の教育研究分野を加え、新たに植物生産科学コース、畜産科学コース、森林科学コース、食料農業経済学コースに再編し、日本の主要な農業生産地帯である南九州を教育の場とし、農林畜産業の発展に貢献できる人材を養成する。
各コースの詳細は以下をクリックしてください。
[植物生産科学コース] [畜産科学コース] [森林科学コース] [食料農業経済学コース]
農林資源科学専攻の養成人材像
農林畜産水資源に関する高度な専門教育並びに実践教育と高度な技術・理論を習得し、国際的かつ日本の主要な農業生産地帯である南九州を基盤とした地域社会において、農林畜産業の振興と発展、問題点抽出とその解決に際して、指導的立場で中心的役割を果たせる人材を養成する。各コースの人材養成像は以下の通り。
植物生産科学コース
- 農作物・園芸作物の栽培、施肥、土壌診断、病害虫防除法、植物の遺伝 的改良に関する高度な専門教育を行い、それを生かして指導的立場で問題解決できる人材、地球温暖化等の環境の変化に起因する様々な農業生産上の問題に対して広い視野と国際性を持って取り組める人材を養成する。
畜産科学コース
- 高品質家畜の効率的かつ持続可能な生産管理と畜産物の高付加価値化・高度利用技術の開発に関した深い知識と実践的な技術を修得させる専門教育を行い、畜産の振興と発展、国際化等に関わる問題点抽出とその解決に際して、地域社会において中心的役割を果たせる人材を養成する。
森林科学コース
- 生物・生態学的側面からの森林の解明、国土保全、地域防災、水資源 涵養、循環的な資源利用・再生産のための保護・管理計画、生産システ ム・計測技術の高度化、高機能性木質材料の開発、森林・林業に関わる社会経済・政策、林業再生、山村振興に関する高度な専門教育を行い,森林資源の持続的管理に取り組む人材を養成する。。
食料農業経済学コース
- グローバル化が進む食料・農業・農村の問題について、社会科学的な手法による専門的な教育を行い、食料・農業問題、地域振興及びアグリビジネスに関する高度な知識と実践力を備えた地域リーダー、政策立案者、アグリビジネス従事者を養成する。
農林資源科学専攻のディプロマポリシー
所定の単位数を修得した上で修士論文または特定の課題についての研究成果の審査及び試験に合格し、下記の資質・能力を身につけた学生に対して修士(農学)の学位を授与する。
- 農林畜産資源の生産・加工・消費、環境フィールド、社会連携に関した幅広い知識と高度で実践的な技術
- 地域の農林畜産技術の発展と農山村振興に関わる問題点抽出とその解決に際して,地域社会において中心的役割を果たせる能力
農林資源科学専攻のカリキュラムポリシー
農林畜産物の生産管理、生産基盤の改善に関連する高度な知識と技術を修得させるとともに、実践的実習により問題解決に向けて自ら企画・立案できる能力を養うための教育プログラムを行う。
農林資源科学専攻のアドミッションポリシー
農林畜産業とその生産環境や人間社会の関わりに関する高度な専門的知識・技術を備え、農林畜産物の生産・加工・流通を通して、地域再生に関する問題解決に臨む意欲がある人。