実績(平成28年度)

第128回日本森林学会大会 教育系エクスカーション(2017年3月29日~30日)

 今年の日本森林学会大会は鹿児島大学がホストとなり開催されました。本大会が終了後、高隈演習林では教育系分野の研究者や教員、学生さんが集まり「高隈演習林と大野地区の森林環境教育・自然学校見学ツアー」と題して、エクスカーションが実施しました。学生の皆さんは論文調査の一環として来られています
 本演習林と協力体制にある、垂水市直営の大野ESD自然学校や、大野地区で活動しているNPO法人森人くらぶ、大野地区の取組を実際に現地に行き、地元の方に案内・説明して頂きました。その中で、本演習林と大野地区の歴史、現在の協力体制を築くまでの経緯や活動、そしてどのようにすれば地域と演習林が良好な関係を構築し維持することができるのかという話題に重点が置かれ、意見交換がなされました。地域における演習林、地域に開かれた演習林とは?という森林学会中にも話題にあがったテーマであり、改めて本演習林でも地域との連携を見直すきっかけとなりました。今回は若い世代の中高生の参加もあったため、参加者全体で幅広い世代の意見を共有できました。

 【参加大学・学校・機関】
 日本/上越教育/九州工業/岩手/筑波/武蔵野美術/北海道/東京/ ・・・大学 教員・学生
 三重中学校・高等学校 教員・生徒
 北海道博物館  職員 









垂桜集落・茶畑前にて
大野地区公民館長さんが、地区の取組や
特徴を教えて下さいました。








大野地区名物、紅はるかの焼き芋が振る舞われました。
「なにこの甘さ?!甘すぎる!」と、皆さん大絶賛☆









演習林内の見学コースに植えられているヤクスギ。
垂水一、大きい木として認定されています。








高峠頂上にて。
濃霧で当たり一面真っ白!残念ながら何にも見えませんでした。。が、これも高隈演習林ならではの風景ですね。

   

          

東京農工大学・教職課程研究室様(2017年3月22日~23日)

  当演習林で行われている環境教育学習の調査、また熊本復興支援活動を行っている本大学生の団体の聞き取り調査で来られました。2日目には台風16号の演習林の被害状況と、本演習林での環境教育のフィールドを調査されました。
         

公開森林実習「大隅の森と人」(2017年3月9日~13日)

  大人気実習「大隅の森と人」が今年も無事終了しました。今年から、4泊5日と1日長くなってさらにパワーアップしています。「屋久島の森と人」から引き続き行われるこの実習は、全国から応募してきた大学生が集まり、高隈演習林と隣接する大野地区で、森林環境教育、自然学校、民泊、集落・農山村の現状と未来、地域住民…..というキーワードで実習が展開されました。計8大学から14人の学生さんの参加となりました。
 演習林では、当演習林での活動(環境教育や鹿大生との地域住民との関わり)について学び、林内散策を行いました。
 大野地区の家庭では家業のお手伝い(お茶の手入れ・芋の苗作り・水源地の手入れ等々)、そして夜は民泊させて頂きました。各家庭で、地区住民の日々の暮らしや昔の苦労話、学生の悩みや将来の夢等、様々なことを話し、1泊でしたが短い時間でとっても濃い交流ができたようです。集落も散策し、最終的なまとめとして大野地区の資源を生かした企画づくりをして、公民館で地区住民の方へプレゼンしてもらいました。住民の方も学生ならではの様々なアドバイスをもらい、新しい発見が生まれたようで、取り組みたい企画もあったようです。
 屋久島の森と人からスタートしてトータル8日間、共に過ごした仲間と離れるのは皆さん名残惜しそうでした。この実習を通して感じて学んだことを糧に、全国各地で活躍してくれることを願っています。

【参加大学】
北海道/酪農学園/岩手/筑波/東京/信州/京都/島根              

















大人気!!スダジイ
14人全員登ってます!(全員見つけられますか?)








大野地区の民泊先の家庭で、
「紅はるか」というさつまいもの苗作りの作業を手伝って
います。







こちらは、
お茶農家さんの家庭で、
スプリンクラーの設置と、つるを除去する作業のお手伝い。








民泊家庭のご家族と。
いろんなお話と美味しいご飯をありがとうございました!








民泊先。初めて来たはずなのに、
おじいちゃんおばあちゃん家に遊びに来たような
そんな雰囲気でした。
 






鹿大生との交流もありました。
「大隅の森と人」濃すぎる5日間を過ごした仲間。
いつかまた会いましょう!
中国・雲南農業大学様(2016年12月12日~13日)

  グローバル人材育成研修の一環として、中国の雲南農業大学から10人の学生さんと2名の教職員の方が来られました。雲南農業大学は平成元年から鹿児島大学農学部と部局間国際交流協定締結校となっています。
 演習林以外にも農学部附属施設指宿植物試験場や、枕崎では焼酎・鰹節の製造、霧島では黒酢について見学されたようです。
 当演習林では、まず森林環境教育と日本林業について講義、そして林内で林業機械や土場を見学してもらいました。中国の森林・林業事情とはだいぶ異なるようで多くの質問が挙がりました。そして近くの高峠へ軽くトレッキング登山をして、錦江湾の展望を眺めてもらいながら、錦江湾の成り立ちや桜島の歴史、鹿児島のシラス土壌について学びました。翌日には演習林周辺の大野地区を散策しながら、地元の方に日々の暮らしや文化・産業を説明して頂き、直に日本の中山間地域の暮らしを学びました。地区名物焼き芋の試食も準備されていて、皆さん大喜びでした!あっというまに過ぎた1泊2日間でしたが、中身の濃いぎゅっと詰まったものになったかと思います。
 また日本・鹿児島・高隈演習林に遊びに来てくださいね!お待ちしてます。     










高峠頂上にて
後ろには桜島がバッチリ!







夜ごはんは地元のお母さんたちが作ってくれた、
特製いきいき鍋!をみんなで囲んで。
にんにくがバッチリ効いていて体の心から暖まります!
ニジマスの塩焼きも大好評でした☆







からいも生産組合会長さんから
つらさげいもやこの地区の取組む芋生産について
説明して頂きました。
そしてこの後、つらさげいもの試食が振る舞われました☆








大羽重神社、境内前にて。
紅葉のじゅうたんがびっしりで、
神社と紅葉で和の雰囲気たっぷりに。
西日本工業大学工学部様(2016年11月・12月・1月 計4回12日間)

  高隈演習林初利用の皆さん。実は引率の先生が以前演習林で調査をされていて、今回引き続き調査をされるとのこと。
また、学生さんの卒業論文の調査でもあるようです。「現場一面せん断試験」という手法を用いるとのことで今回実際に見せてもらいました。斜面土壌を切り取りから運び出し、現場一面せん断試験装置でせん断変位計測、根気のいる作業でしたが、3人の学生さんが慣れた手つきで連携して行っていました。本調査は雨天だと実施が難しい為、天気がいい場合は時間のある限りデータを取るので、冬空の下日が暮れるまで調査となりました。本当にお疲れ様でした!
 このデータを基に卒業論文を仕上げて3月には卒業する予定とのことで、今後は後輩の方に調査が引き継がれるようです。
また来年度新メンバーの皆さんをお待ちしております。     









この斜面の土壌を切り出します。
慣れているようで、スコップで斜面にささっと
階段を作っていました!






斜面土層の切り出し。
ステンレス製のせん断箱をゆっくりと掘り下げて、
試料(土壌)を採取します。           





 
林道(平地)にせん断箱を持ち出して、
余分な土壌を落とします。(整形)
このせん断箱を装置にセットして、試験スタート!





 
これが、現場一面せん断試験装置。
斜面の土壌を運び出して、平地で試験ができる非常に
コンパクトな試験装置。
手動スクリュージャッキで、一定のせん断荷重を30分間
加え続け、せん断変位を計測します。

          

熊本県立大学森林生態学研究室・山梨大学生命環境学部様(2016年11月16日~11月18日)

  今年で3回目のご利用となる熊本県立大学・森林生態学研究室の皆さん。今回は山梨大学の学生さんと合同で実習を行われました。実習内容は、スギ・ヒノキの樹官内部と樹官構造の観測、そして観測データを基に関係性についても検証されたようです。
 夜は鹿児島大学農学部計画学研究室のメンバーも合流し、合同ゼミや交流会も行われました。この合同ゼミの時間も来演1年目から設けられており、定例化してきているのはないでしょうか。これから卒論・修論追い上げに向けて、皆さんお互いに良い刺激になったかと思います。また来年度もお待ちしております。   








スギの人工林で、いざ調査開始!
調査には様々な道具を使うので先生の指示を仰ぎます。







調査の帰り道。去年は濃霧の中、実習を行いましたが、
今年は天気も良く、気持ち良く作業できたようです。               





 
夜のゼミも恒例になりつつあります。
鹿児島大学農学部森林計画学研究室メンバーも合流し、
3大学の学生がお互いの研究内容について発表します。

          
          

長崎大学教育学部・井手弘人研究室様(2016年11月7日~11月9日)

   今年度3回目のご利用となる、長崎大学教育学部・井手弘人先生の研究室の皆さんです。今回の目的は。。。?
演習林と連携して行われている、地元垂水小学校の総合学習2学期「森のたんけんたい」の学生リーダーとしてやってきて下さいました。鹿児島大学院生も学生リーダーとして加わります。(『森林環境学特論』という授業の一環です。)
長崎大学の皆さんは、この日の為に夏休みに演習林にて2泊3日間研修も行っています。
 前回の研修内容を思い出しながら、総合学習前日にリーダー同士で子供たちへの声掛け・たんけんコースのポイント確認を行ってから児童たちを迎えました。実際に1日の活動が終わり、全員での反省会では、うまくいったこと・もう少し児童たちに気付いてほしかったこと、自分たちの失敗等々、様々な問題点・改善点があがりました。総合学習は1クラスずつ、2日間にかけて2クラス行うので、1日目の反省点を2日目に生かすことができるのです。
 また、危険なことを繰り返す児童にどのように指導をするか?危険を本気で伝えるにはどうすればいいか?実際に、児童役、学生リーダー役をシュミレーションして、言葉の使い方や児童への視線、自分自身の態度を改めて考えていました。
森の中で起きている自然科学をどう伝えるか等、教育学部と農学部ならではの意見交換が行われ、2日目の活動では、前日とは違う学生の動きが垣間見えました。
 来年度も長崎大学生・演習林・地元小学校・鹿大生との共同利用が行われるよう、頑張っていきたいと思います。                    








児童もお弁当を持参して「森のたんけん」に行くので、
学生たちも朝から全員で手作りのお弁当を作ります。







森の動物ゲーム。(←動物になりきっています)
自然界の食物連鎖や、共存バランスを学んでいます。                






崖の高所で遊ぶ児童を、下から指導する場面を再現。
実際、どのような動き・言葉をかける?
皆で考えます。






「森のたんけん」で何を発見した?何を考えた?
最終的に、児童達には森での気付きを
俳句で表現してもらいます。その為のふりかえり。
鹿児島県立短期大学・岡村雄輝ゼミナール様(2016年10月25日~10月26日)

   今回、初めてのご利用となりました、鹿児島県立短期大学・岡村雄輝先生の研究室の皆さんです。 同じ鹿児島県の垂水市に鹿児島大学演習林という施設があることを初めてご存知になったとのこと。ゼミ合宿にてご利用頂きました。
 ゼミの他にも、高隈の植生を学んだり、台風16号の直撃後の演習林を見学しました。また、バーベキューも大変楽しみにして来られたとのことで、学生さんが張り切って準備されていました。 普段は校舎内での授業やゼミなので、森林の中で、鳥の鳴き声や木々の緑に大変癒されました。とのことでした。 ゼミの合間に森林浴で気分転換を図るのもよさそうですね。今後のご利用もお待ちしております。
 県外の大学はもちろんですが、距離も近いですので、鹿児島県内の大学の皆様にも今後さらにご利用頂きたいと思います。                 









天気も良く、森林散策には最高の1日でした。
人工林・天然林の中を歩きます。








9月19日深夜に演習林を直撃した台風16号によって発生した
風倒木。
台風の爪痕は、演習林内に多数、残っています。                








ビシャゴだけを背景に集合写真。
またのご利用をお待ちしております!
宮崎大学様・鳥取大学様(2016年9月30日~10月1日)

   今年度の4月に来演されている宮崎大学様、今回は2回目となる、鹿児島大学との合同ゼミ合宿になりました。そしてさらに、今回は中国地方から鳥取大学の方も参加されました。 鹿児島大学側も加わり、総勢34名での合同ゼミになりました。4月は卒業論文テーマ設定という段階でしたが、夏休みに入り、それぞれの調査の進み具合や論文の方向性を学生さんがそれぞれ発表されました。
 三大学合同ということで、幅広い研究テーマ、様々な視点から質疑応答が行われ、今後の卒業論文を進める上で、刺激を得たようです。大学での研究生活の総まとめとなる、卒論・修士研究、頑張ってください!

琉球大学農学部亜熱帯地域農学科様(2016年9月12日~9月17日)

   今回、初めてご利用頂きました、琉球大学農学部亜熱帯地域農学科の皆さん。海を越えて、高隈演習林までやってこられました! その目的は、、スギ・ヒノキ人工林での間伐実習です。沖縄では、スギやヒノキの人工林での実習は、植生的になかなか厳しいそうです。
 自然豊かな沖縄の森林を学ぶ学生さんに、本土で行われる林業もしっかり伝えたい、実習で経験させたい、という大田先生のご希望で今回、この実習を行うことになりました。 もちろんチェーンソーも扱うことになるので、立木を伐倒する前に十分に練習も積みました。最初はチェーンソーの扱いも恐々だった学生さんも、回数を重ねるごとに、どんどん腕が上達しました。 間伐する木を選ぶ基準は?どの方向に倒すべきか?ということをふまえて、自分の手で伐倒する。選木、間伐、玉切り、人力による搬出等、終日、汗をめいっぱいかきながら、間伐という作業を頭と体で学ばれたことかと思います。
 本当にお疲れ様でした!また来年もお待ちしております。                  









まずは、伐倒の基本となる、受け口・追い口の作り方。
じっくり、練習します。








いざ、間伐作業現場へ!
準備・心意気はバッチリです!                







くさびを打っています。職員の補助は最低限。
皆さん、ひとつひとつの作業に、
真剣に丁寧に取り組みます。







全員で力を合わせて引っ張り出す!
生木の重さを実感。。。







技術職員も入って集合写真!
皆さんお疲れ様でした!
岩手大学農学部・暖帯林概論(2016年8月30日~9月1日)

   毎年恒例の岩手大学・暖帯林概論。この実習は1979年から始まり今年で37年引き継がれている実習で、岩手大学と本学の森林系コースの間で行われる交換実習です。
 鹿児島大学郡元キャンパスに集合した22名の皆さん。農学部の教室で開講式を終えると、桜島フェリーに乗り、桜島溶岩実験地や桜島ミュージアム等を見学して、桜島独特の地質や植生を学びます。 高隈演習林では、鹿大生による交流会が開かれました。翌日は演習林内の照葉樹林を散策。岩手とは植生が全く異なりるため、初めて見る樹木や草花がほとんどです。 片手に図鑑を持ちつつも、初めて見るからか、「これは何ですか?」との質問が多かったです。
 最終日、世界遺産の屋久島へと旅立っていきました。屋久島では、さらなる奥深い神秘的な森林に触れたのではないでしょうか?また、来年もお待ちしております!                  









去年の暖帯林実習は天候に恵まれず、、、
雨天の中の林内散策でしたが。。。
今年は晴天なり!とっても気持ちのいい3日間でした。















演習林の守り神的存在のスダジイさん。
登るもよし、中に潜るもよし!大人気です。                







鹿大生との交流会!大人気バーベーキューです。
この交流はずーっと続いています。







屋久島にて。スダジイとは比べ物にならない大きさです。
屋久杉工芸品の見学にも行きました。

          

鹿児島国際大学国際文化学部生物学研究室 様(2016年8月25日~8月27日)

   昨年度に引き続き、野生動物調査に来られました。そして今回は、鹿児島大学共同獣医学部藤田先生が率いる学生さんとの合同実習となりました。実習1か月前に、センサーカメラ、コウモリ捕獲用麻布トラップを演習林内に設置。また、普段から沢登りのフィールドとなっている沢に、川ネズミがいるのではないか?とのことで、その調査も行いました。
センサーカメラは、獣道(野生動物の通り道)を探して設置。コウモリ捕獲用麻布トラップには、コウモリを誘因するためのアカメガシワを林内で採集し、麻布に巻きつけて木の枝に吊るしました。沢では、川ネズミの糞を探して生息場所を探りました。
 それから1か月後の実習で回収されたセンサーカメラには、うさぎやアナグマ、猪、コウモリが撮影されていました。
残念ながらコウモリは捕獲することができませんでしたが、これだけはっきりと撮影されるのは稀なことだそうです。
 今回が初めての野生動物調査だった学生さんも多く、さらに野生動物に興味や調査意欲が湧いたようです。                  









アカメガシワと一緒に麻布トラップを枝に吊り下げます。
コウモリが巣として住み着いてくれることを願って、、、







林内を散策し「ここらへんが獣道だろう」ということで、
センサーカメラ設置位置ポイントを探していきます。







くまなく川ネズミの糞を探します。
動物が生息しているという証拠です!







鹿児島国際大学・鹿児島大学、2泊3日間の共同実習。
同じ分野で学ぶ学生さんたちの交流は、共同利用ならでは!







今回撮影されたコウモリ。
はっきりと全体が写っています。

          

公開森林実習「南九州における素材生産・流通システム実習」(2016年8月23日~8月25日)

  公開森林実習とは、「全国農学系学部相互間における単位互換に関する協定」に参加する大学の農学部の学生が他大学の
実習を受講できる単位互換制度です。
今回の「南九州における素材生産・流通システム実習」は、特に国内林業生産に関心のある学生、林業職公務員、
フォレスターとして地域林業の振興を志す学生さんにとってもお勧めの実習内容となっています。
また、この実習の参加者は学生だけではありません。同日開催で、林業事業体等で働く方々も参加されています。
そして合宿型の実習なので、じっくり講師の先生や、現場で働く林業のプロからも話を聞くことができます。
鹿児島近隣県の施業現場も皆で見学に出かけます!今回の学生さんは、はるばる京都からこの実習に参加。
遠方からは大変だったかと思いますが、いろんな方との交流もあり、とても中身の詰まった実習になったようです。                  









皆伐後の植林地にて。
実際の山を見ながら、講師の説明を受けます。







演習林職員による素材生産現場へ行き、
間伐作業の時間計測調査を役割分担して行いました。







ときには講義室でグループワークもします。
現場で働く人たちのリアルな意見を聞くチャンスです。







ドイツ製の林業機械と一緒に記念撮影。
外部の見学では、宮崎県や熊本県まで出かけて、
演習林だけでは見ることのできない機械や施業方法を見学します。
九州大学・農学研究院森林計画分野 様(2016年8月10日~8月12日)

  前回、下見に来られたエリアの本調査に来られました。 真夏の調査は大変だったかと思いますが、予定エリアの調査が無事終了したとのことで良かったです。 お疲れ様でした。
           

長崎大学教育学部 様(2016年8月6日~8月8日)

  今年度2回目となる、長崎大学教育学部井手弘人先生の研究室の皆さんです。 今回の実習内容は。。。。
11月に演習林で行われる、垂水小学校・総合学習「森のたんけんたい」の事前研修です。
こどもたちの気づき、学びを深めるために、 まずは自分たちは「森」についてどのくらい知っているのか?
ということで、日中は林内を散策しながら、 「森」に関する既知をメンバーで共有していきました
子どもたちに見せる“浸透実験”も練習します。。。
そして、夜は高隈演習林・井倉先生がひとつひとつ、学生さんの疑問に答える形で、新たな知識や理解を深めました。

 森の中で見つけるであろう子供たちの発見を
いかに教科と連結させながら、総合的に集結させることができるか?
「森のたんけん」という活動を、自分たちなりにどのようにデザインして展開していくか?
と、なんとも難しそうな課題を、長崎大学・井手先生が学生さんたちに提示。 教師を目指す研究室ならではですね。 夜遅くまで、学生さんたちは意見交換を行っていました。 11月の総合学習が待ち遠しい限りです!   





















こんなに立派な大木!こども達も登るだろう。
まずは自分たちが登ってみる!
「上の方の葉っぱ、いくつか違う種類がある」
「苔が生えてる!」「中に入れそう!」
自分たちが気づいたこと、疑問に思うことを共有する





森の土はなぜやわらかい?雨はどこへ行くのか?
土が固くなるとどうなるの?を実験してみる。
11月にこども達に披露する浸透実験の練習をしています。






井手先生の「井」! 井倉先生の「井」!

11月の「森のたんけんたい」楽しみにしてます!!

   

九州大学・農学研究院森林計画分野 様(2016年7月6日)

   今回は、次回の調査の為にと調査エリアの下見に来られました。次回、本調査に移るとのことです。
本演習林は開山して106年になりますが、こちらの調査エリアは、1979年に設定されてから毎回定期的に樹木の成長調査が行われています。引率の先生が鹿児島大学にいらっしゃった頃から調査を続けられているとのこと。今後の貴重な研究・調査資料となります。また、調査の際はお待ちしております。  

志學館大学 様(2016年6月11日~6月12日)

  今回が初めての高隈演習林利用となる、志學館大学の皆さんがやってきました。「フィールドで学ぶ環境科学」受講生、1年生~3年生の学生さん18名です。実習の前に、演習林での実習内容をより深めようということで、志學館大学にこちらの教員が出向き、事前講義も行いました。
 人工林や天然林・林業現場・川の源流等々、歩き・見て・触れてもらい、林業と環境の関わりとは?森林が持っている機能とは?・・・と、実際の森林・林業を通して皆さんに考えてもらいました。この高隈演習林での体験から、何かひとつでも環境問題を考えるきっかけ・ヒントになるものを見つけてくれたのかな、と思います。
 宿舎では、受講生同士協力して食事はすべて自炊してもらい、夜はお楽しみのバーベキューも行いました。
霧と雨の2日間で、初めてのことだらけで大変だったかと思いますが、普段これまで森林の中にどっぷり入ることはなくリフレッシュできました!という声が多くあがりました。また、来年度もお待ちしております!









普段、町で見る川の始まりは一体どこにあるのか?
流れに逆らいながら、川の始まりを探しに行きました。







林業の必須アイテム、チェーンソー。
初めて見る人、触る人。
恐る恐る、持っています。







日中はたっぷり活動した分、
夜はバーベキューをたっぷり食べました!
ドイツ・ロッテンブルク大学 様(2016年4月・5月・6月)

  4月に来日・来演されてからその後、本格的な調査が始まりました。
日本固有種であるスギの調査が卒論のテーマとのことで、演習林のスギ林の中で、
樹高や枝ぶり(どの方角に、直径何cmの枝が生えているか?)等、1本のスギを切り倒して、計測し、小さくし、
1本のスギの幹・枝・葉、全てを袋に詰めて山からすべてを持ち帰るという作業でした。
 梅雨時期だったので、ブルーシートを屋根代わりして、鹿児島大学生と一緒に作業することもしばしば。
限られた滞在期間でしたが、毎日朝から夕方まで、調査お疲れ様でした!
 また、是非演習林に遊びに来てくださいね。






スギの重量を計っています。





対象となるスギに印をつけます。
このスギの高さ、枝の本数、枝の生えている方向、重量
などなど、調べます。







雨の日はブルーシートの下で調査。
鹿児島大学生も協力しています。

  

長崎大学・教育学部 様(2016年6月6日~6月8日)

  昨年度計4回、演習林をご利用頂きました長崎大学教育学部・井手先生。今年度も17名の研究室メンバーの皆さんを率いていらっしゃいました。長崎大学の皆さんには、昨年度から地元小学校の総合学習の体験活動の受入れに関わって頂いてます。
 今回の子どもたちの活動内容は「沢登り」。その活動の中で、いかに子どもたちの気付きを引き出すか?
多くのことを感じてもらうか?自分たちも初めて沢登りをしながら、子どもたちの安全を見守りつつ、学生さんたちは、子どもたちの頭の引き出しを開ける、様々な工夫を仕掛けていきます。そして夜は日付が変わる寸前まで、その日の反省・翌日の打合せをしていました。
 次回の総合学習の受入れは11月になります。また今年度も、子供たち・大学生、ともに充実した時間を過ごせるといいですね。またお待ちしております。






演習林入り1日目。夜のミーティング。
明日からの沢登りに向けて、
演習林教職員・鹿大生も一緒に、
井手先生のゼミ講義を受けます。







沢を登るのは、子どもたち自身で。
流れが急で危ない場面は、
子どもたちが協力するように大学生は見守ります。







壁面から滴る川の始まりを見つけた!
それを見た子どもたちが何に気付くのか。。。

後ろからそーっと、見ています。
ドイツ・ロッテンブルク大学 様(2016年4月9日~11日・18日)

  昨年度、初めて高隈演習林に見学に来られたロッテンブルク大学の学生さん。今年度は、高隈演習林にてスギの調査をされるとのことで来られました。
 まずは演習林の林内を自由に散策したり、宿舎施設に宿泊したりしながら高隈演習林のことを知ってもらいました。宿舎では、宮崎大学・鹿児島大学の合同ゼミ合宿のメンバーとも一緒に過ごしたようです。
 これから本格的な調査が始まるようです。日本での慣れない生活の中で調査は大変かと思いますが、日本の森林や林業、文化などにも触れながら頑張って欲しいです。








宮崎大学・鹿児島大学の学生と宿舎にて食事&交流会。
夕食はお鍋でした!







高隈演習林事務所にて。
学生さんと職員の顔合わせです。

          

宮崎大学・農学部森林緑地環境科学科 様(2016年4月9日~10日)

  昨年度に引き続き、今回も鹿児島大学の森林政策学研究室との合同ゼミ合宿ということで、1泊2日の利用となりました。新年度のゼミ合宿ということで、新たな卒論、修論の研究テーマの発表もあったことかと思います。
 また、ドイツのロッテンブルク大学の学生さんもいらっしゃったので、3大学の共同利用となり賑やかな合宿になりました。今後も定例化して、合同のゼミ合宿を予定されているとのことです。
 またのご利用お待ちしております!  








宮崎大学・鹿児島大学の両研究室、
併せて総勢30名!の合同ゼミの始まりです。







ゼミが終わったら。。
夜は鍋を囲みながら、交流を図ります!
ドイツからの学生も一緒です。





集合写真。
これから1年間、お互いに研究・調査・発表を重ねて、
よりよい成果が出ますように!

お問合せ先


内容、日程等の詳細は相談にて。お気軽にお問合せ下さい。

〒891-2101 鹿児島県鹿児島市海潟3237  鹿児島大学農学部附属演習林
Tel:0994-32-6329  Fax:0994-32-7665
事務係:E-mail:tf-jimu@agri.kagoshima-u.ac.jp
担当教員(井倉):E-mail:inotch@agri.kagoshima-u.ac.jp