事前アンケートの結果②・講義内容に関連した質問

2022年度参加者の方々のアンケート結果を抜粋して紹介しています。
講義内容に関係する質問です。
たくさんの熱心なご回答をいただきました。
講師の方とも共有し、当日の議論に活用したいと思います。

Q:あなたの職場・地域における、主伐・再造林の問題点は?

A:【本格的な主伐時代になっていますが、問題は多いですね】
・再造林率が低い
・所有者の高齢化や後継者がいないため、主伐は行っても再造林に意欲的な
所有者がいない。
・地域課題から全国的な課題として再造林に対する社会的インセンティブが
欠如していること(適切な再造林をして得られた木材に対して高く買い取る
ような政策等の援助が必要だと存じます)
・再造林や下刈などは造林補助金などもあるが全額補助ではなく負担金も
あるので、高齢者の森林所有者や後継者がいない森林所有者は、また新たに
植林し山林を所有しようという考えにはなかなかならない。
・県外からの業者が皆伐し再造林されていない。
・搬出コスト
・主伐から得られる利益が再造林コストを上回らないことが多い
・南九州においては苗木供給量が主伐の量に追いついてない状況。
・苗木の確保
・再造林~下刈保育の労働力確保
・人材不足、作業員確保
・担い手不足と集約化
・所有者合意
・森林所有者の意識
・放置林で未植栽箇所等があり、水害後で現場に行かれない等
・Jクレジット制度対象外である点
・主伐に関しては道が十分に入っていないこと
・新規路網の整備と環境に配慮した主伐。
・林道整備が全く進んでいない(公道幅員が1.8mが非常におおい)
・再造林に関しては、シカ害が問題となっています

Q:あなたの職場・地域における、獣害の種類と深刻度は?

A:【この問題は地域差が大きいのですが、かなり注意を要する論点です】
・鳥獣害(鹿、うさぎ)
・シカの獣害が深刻。ヒノキはほとんど新植していない。
・シカ被害、新植地での被害
私の地域は鹿のホットスポットになっています。
・長崎市南部には多くの鹿が生息しており立木に角を擦りつけ傷付ける獣害が多く
発生している。
・かなり以前に獣害に遭った立木は一見、被害木とわからないが伐倒し造材すると
芯がボロボロであったり空洞であったりで木材として出荷出来ない物も多く、
現場によっては想定していたよりも材積が上がらない事も多い。
・松くい(重度であると思う)
・シカ害が深刻です。特に九州においては、防護柵を設置してもシカの侵入を防ぐ
ことができず、植栽した苗のほとんどが食べられてしまう場所もあります。
・鹿は少なからずいるが、まだネット柵をはるほどではない。
・スギ非赤枯性溝腐病(7割から8割程度)
・特になし(3名)

Q:「木材の新しい建築利用」から連想すること

A:【CLTが多く上げられました。丸太加工、建築物の講義もお楽しみに。】
・CLT(5名)
・CLTと中高層建築への利用
・CLTや燃エンウッドなどの耐火集成材を連想します。このような材を
用いて高層建築物での使用が試みられています。
・ビルのニュースを拝見したことあり
・簡易組み立てなど技術の進歩があるのが新しい木材建築でしょうか。
・一戸建て以外の用途への建材利用
・合板製品
・脱炭素社会

Q:九州内で見学したい場所はありますか?

A:【ご希望通りに、とはいきませんが、参考にさせていただきます】
・主伐、間伐現場、下刈り作業、植え付けなど、施業現場全般。
・架線集材を行っている現場を見てみたいです。
・ふくおか木質バイオマス発電所
・菊池バイオマス発電所
・松本木材
・鹿児島、宮崎、熊本
・志布志港
・まだよくわかっていません
・特になし
・どこでも

以上です。
ご回答、ありがとうございました。