学べること(講義紹介):現場の生産性が上がれば会社は儲かるか?
講義内容の紹介(その2)です。
現場の生産性が改善されたら、会社の経営状態も上向きになるのでしょうか。
このふたつはどう結びつくのでしょう。
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機械はとても高価です。
生産性が上がれば、よりたくさんの事業地が必要になりますよね。
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研修ではまず、事業地の集約化の手順を演習をとおして体験してみます。
サイコロをふったりしながら。
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「ひと」は、最も重要な要素です。
給料はいくらにしますか?
人材をつなぎとめておくために昇給は? 育成方針は?
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会社の経営方針を定め、条件を設定したら、さきほど集約した林地で事業を回してみましょう。
この現場でこの機械セットなら、生産性は? 所要日数は?
販売収入は? 補助金は? 一方で、保険料や管理費は?
四半期の収支は?
一年間では?
お金の出入りをシミュレーションして、会社の5年後、10年後について考えます。
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この講義は、いわゆる「簿記」知識を学ぶものではありません。
現場管理責任者という立場から、会計の基本を押さえたうえで、現場の個別事業と会計との関係、
また、会計から事業体の経営へと視点を広げていきます。
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現場と事務所、森林所有者や銀行・取引先、機械や資材、それから私たちの財布の中を、血液のようにめぐるお金の流れが見えるようになること。
そして、そこから得られる気づきを共有し、より高度な事業体経営について考える力を養います。
※紹介した内容は、科目「施業集約化と事業体会計」で触れる予定です。