2019年8月19日から9月1日の期間で行われたインドネシアの語学研修には、農・水サブコースから4名の学生と教員1名が参加した。本研修は、インドネシアのボゴールにあるIPB大学が主宰するサマーコースに参加して実施された。サマーコース(以降、コース)の目的は国際的なコミュニケーション能力を高めるともに、現地の熱帯農学についての知識を向上させることにあった。コースのプログラムにおいては、まず、”1st International Conference on Sustainable Plantation”への出席、次に、IPB大学における熱帯農業講義、そして、Bandung県における農業関連施設の視察、最後に、学生プレゼンテーションミーティングでの発表で構成された。コースには、日本からは鹿児島大学の他に、京都大学、名古屋大学、東海大学、東京農工大学、海外からはマレーシア大学、そしてIPB大学の合計19名の学生が参加した。プログラムでは、座学とフィールドワークがバランス良く配置され、最後に実施された学生の選択課題の英語による発表は、研修で学んだ2週間の集大成であり大変に貴重な場となった。鹿児島大学の参加学生については、「Mix croppingの効果と地球環境に対する農業の負担軽減」の課題に対して”1st Grade Award of student competition”が与えられた。また、「徳之島のコーヒー栽培の可能性」について発表した学生は、”3rd Grade Award of student competition”が与えられた。いずれの場合も、語学能力が飛躍的に向上していたのには驚かされた。期間を通して、IPB大学の学生を含めた献身的な働きや、見えないところでの支援が、本研修の成功の大きな要因であったことは間違いない。