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教育研究の最近のブログ記事

アグリビジネス創出フェア2021に出展しました。

11月24日から26日の3日間、東京ビッグサイト青海展示棟で開催された「アグリビジネス創出フェア2021」に出展しました。これは、全国の産学の機関が有する、農林水産・食品分野などの最新の研究成果を展示やプレゼンテーションなどで分かりやすく紹介し、研究機関間や研究機関と事業者との連携を促す場として開催する「技術・交流展示会」です。

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大学院生が「日本暖地畜産学会」で優秀発表賞を受賞

令和3年10月23日に開催された日本暖地畜産学会にて、本学大学院農林水産学研究科2年の中村桐子さんに優秀発表賞が授与されました。
ニーム(Azadirachta indica)葉の水抽出物を鶏用飼料に添加した際の機能性(保蔵中の鶏肉の品質保持ならびに夏季の暑熱ストレスの軽減)に関する研究活動が高く評価され、中村さんの「ニーム葉水抽出物の給与がブロイラーの骨格筋の脂質過酸化度と抗酸化酵素のmRNAの発現量に及ぼす影響」が受賞しました。

 

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 農林業のDXやグローバル化を推進していく人材育成を目的として、農学部農林環境科学科に新コース「スマート農学コース」を開設します。

【コースの特徴】
 ・ドローン実習やloTセンサの活用等を含む農林産物ビッグデータを扱える知識集約型社会の構築に貢献できる人材育成
 ・農林産物の生産・流通・加工のバリューチェーン型教育カリキュラムを配置
 ・人口減少社会における地方創生に向けた農林業を思考できる人材育成

 農林環境科学科に入学後、1年生終了時にコース選択を行います。農林環境科学科には、今回新設するスマート農学コースの他に森林科学コース、地域環境システム学コースがあります。

 パンフレットはこちらをクリックしてください。




 農学部食料生命科学科生分子機能学研究室の加治屋勝子講師がリーダーを務める研究グループは、桑の葉にフィセチンというポリフェノール類の一種が豊富に含まれており、このフィセチンが血管の痙攣を予防することを発見し、その活性部位を特定することに成功しました。


 血管が異常な収縮を起こして攣縮すると、脳梗塞や心筋梗塞、片頭痛やめまいなど様々な病気を引き起こします(図)。そのため、加治屋らは血管の異常収縮を予防するための食材を探索し、桑の葉が有効であることを突き止めました。なぜ桑の葉が血管の異常収縮を予防することができるのか科学的に解明するため、中心的な役割を担う成分を調べたところ「Fisetin(フィセチン)」であることを特定しました。

フィセチンはポリフェノール類の一種で、類似構造を持つ物質がたくさん存在するため、活性部位を特定することでフィセチンの優位性を明らかにすることができました。また、フィセチンはイチゴやリンゴに含まれることが報告されていますが、本研究で用いた薩摩川内市産の有機桑葉(宮園製茶提供)にはイチゴの約100倍のフィセチンが含まれていることを大学院連合農学研究科の鶴留奈津子さんが明らかにしました。


 この研究成果は、英文誌「BioFactors」に掲載され、本研究により、桑の葉を活用した新商品開発やフィセチンの利用途拡大に繋がることが期待されます。なお、本研究成果の活用として、鹿児島大学と宮園製茶との共同研究から生まれた「桑の葉あめ」が開発され、販売されています。また、11月24-26日に開催されるアグリビジネス創出フェア外部リンク(東京ビックサイト)にも研究シーズとして出展されます。


【タイトル】

Fisetin, a major component derived from mulberry (Morus australis Poir.) leaves, prevents vascular abnormal contraction

【著者】

Natsuko Tsurudome(1), Yuji Minami(2), Katsuko Kajiya(2)
 (1) 鶴留奈津子:鹿児島大学大学院連合農学研究科博士課程2年生
 (2) 南雄二:鹿児島大学農学部食料生命科学科准教授
 (3) 加治屋勝子:鹿児島大学農学部食料生命科学科講師(研究責任者)

【掲載誌】

BioFactors (First published: 23 October 2021)

【DOI】

10.1002/biof.1798外部リンク

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食料生命科学科応用糖質化学研究室の藤田清貴准教授らの研究グループは東京大学、理化学研究所、新潟大学、大阪大学のグループと共同研究を行い、口腔内から単離されたビフィズス菌であるBifidobacterium dentiumから、DFA Iのα-フルクトフラノシド結合を加水分解してイヌロビオースという二糖を生じる酵素「DFA Iシンターゼ/ヒドロラーゼ」とその遺伝子を発見しました。
 
 本酵素はイヌロビオースからDFA Iを作る逆反応を約90%の効率で行いますが、菌体内では10%の効率で作られたイヌロビオースを逐次的にフルクトースに分解されると推定されました(図上)。また、X線結晶構造解析法により本酵素の立体構造を明らかにして、DFA Iやイヌロビオースが結合するポケットのようすから、触媒反応がどのように起こるかを詳細に明らかにしました(図下)。
 本研究により、DFA Iシンターゼ/ヒドロラーゼはこれまでに知られている酵素とはアミノ酸配列が全く異なることが明らかになったため、糖質関連酵素の分類を行っているフランスのグループと協議を行った結果、新しい加水分解酵素ファミリーであるGH172が新設され、そこに分類されることになりました。
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藤田先生の研究の様子は、こちらの研究室紹介動画でも紹介していますよ!ぜひご覧ください!


 この研究成果は、米国科学雑誌「The Journal of Biological Chemistry」に掲載されました。
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(図上:B. dentiumにおいて推定されるDFAI分解メカニズム)
(図下:DFA Iシンターゼ/ヒドロラーゼの立体構造と反応が起こるポケット)
 
 


令和3年10月1日から7日に開かれる(公財)日本醸造学会オンライン大会において、農学部附属焼酎・発酵学教育研究センターの3教員が「技術賞」を受賞しました。また、同センター吉﨑由美子准教授は技術賞に加え「奨励賞」も受賞し、ダブル受賞となりました!
詳しくは、本学のHPで紹介されています。



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比較環境農学研究室の志水先生が研究している「オカワカメ」がKTSの番組で紹介されました。

オカワカメの生態や美味しい食べ方を教えていただきました。

オカワカメを栽培してみたい人には、オカワカメ栽培キットも販売していますよ!


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農学部害虫学研究室坂巻祥孝准教授、竜洋昆虫自然観察公園柳澤静磨職員、法政大学島野智之教授らのグループが宮古島から発見したゴキブリ(昆虫亜綱)1種を新種としてSPECIES DIVERSITY誌26巻2号に発表(6/17 OnLine版公開)した。この新種ゴキブリは、その希少性から与那国島にのみ生息するウスオビルリゴキブリとともに令和3年7月1日~令和6年6月30日まで、種の保存法における緊急指定種に指定され、ゴキブリ類で初めて捕獲・殺傷・販売などが法律下で禁止される。

【研究内容詳細】

<タイトル>
A New Species of the Genus Eucorydia (Blattodea: Corydiidae) from the Miyako-jima Island in Southwest Japan
<著者名>
Shizuma Yanagisawa, Shimpei F. Hiruta, Yositaka Sakamaki, and Satoshi Shimano(竜洋昆虫自然観察公園柳澤静磨職員、国立科学博物館蛭田眞平博士、鹿児島大学坂巻祥孝准教授、法政大学島野智之教授)
<雑誌>
Species Diversity (日本動物分類学会)
<DOI>
 
農学部病害虫制御学講座HPはこちら外部リンク
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  鹿児島大学は、6月5日、「かごしまルネッサンスアカデミー焼酎マイスター養成コース」の開講式を開催しました。令和3年生となる第10期生は24歳から70歳まで、オンライン受講生(県外6名、県内6名)を迎えて44名です。

 「かごしまルネッサンスアカデミー」は、平成18年度から22年度まで、文部科学省科学技術振興調整費「地域再生人材創出拠点の形成」により実施された人材育成プログラムで、平成24年からは履修証明制度に基づく社会人向けの人材養成事業として再スタートしています。
 「焼酎マイスター養成コース」は、焼酎製造業に関わる人、酒類販売や飲食業に携わる人、さらには観光業や自治体職員等、焼酎を通じて鹿児島の魅力を発信する総ての人を対象としたものです。

 開講式では、岩井久理事からの挨拶に引き続き、焼酎マイスター養成コースにご支援いただいている鹿児島県酒造組合の濱田雄一郎会長からオンラインでのご挨拶があり、また、本コース卒業生の焼酎マイスターの方々で結成された「NPO法人かごしま焼酎マイスターズクラブ」鮫島吉廣理事長が挨拶と同クラブの案内がありました。またNPO法人FBO(料飲専門家団体連合会)右田圭司理事長からは、「日本の国酒である、本格焼酎・泡盛の真の伝道師となり、より一層の活躍を祈念する」とのご挨拶が代読されました。そして、主催学部として農学部学部長・橋本文雄教授からの挨拶の後、最後に、受講生を代表して松下英俊氏から決意を述べました。
 開講式終了後は、オリエンテーションが行われ、昼食を挟んで、講義「芋焼酎の歴史」「発酵の基礎」が行われました。2022年2月まで80コマ120時間の講義が行われ、3月19日の修了式を目指します。

 また、同日、第9期修了生の希望者を対象としたSSI(日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会)公認「焼酎唎酒師」の資格試験も別会場で行われました。

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岩井久理事の挨拶

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濱田雄一郎会長の挨拶

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鮫島吉廣理事長の挨拶

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橋本文雄農学部長の挨拶

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受講生代表の挨拶

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講義の様子

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集合写真

 農学部の坂巻 祥孝准教授(害虫学研究室)が所属する研究チームが、新種のゴキブリ類(昆虫綱)2種を南西諸島で発見しました。

 日本で新種を確認したのは35年ぶりです。

 今回発見した新種は、美麗種として知られる「ルリゴキブリ属」に属します。「ルリゴキブリ属」のゴキブリは非常に美しい青色の金属光沢や、鮮やかな橙色の紋などを持つことが特徴で、人家に出入りすることはありません。一般的に害虫として知られるゴキブリですが、人家に出現するのは日本産ゴキブリ59種のうちわずか1割程度で、それ以外は森の朽ち木や洞窟などに生息し、人間とほとんど関わりのない生活をしているといいます。

 研究成果は、ZOOLOGICAL SCIENCE 誌オンライン版で2020年11月24日(日本時間11月25日)公開されました。発表内容は以下のとおりです。

 

■35年ぶりに日本からゴキブリの新種を2種記載

発表のポイント
  • 南西諸島からみつかったゴキブリ類(昆虫綱)2種を新種として発表
  • 35年ぶりに日本からゴキブリの新種を発見
  • 森林で分解者として有益なゴキブリの日本での多様性解明に一歩近づく
 
詳細
 ルリゴキブリ属のゴキブリは日本ではこれまでに石垣島、西表島に生息するルリゴキブリ Eucorydia yasumatsui 1種のみが知られていた。しかし今回、竜洋昆虫自然観察公園柳澤静磨職員、鹿児島大学坂巻祥孝准教授、法政大学島野智之教授(鹿児島大学国際島嶼教育研究センター学外協力研究者)からなる研究チームの研究で南西諸島(鹿児島県〜沖縄県)から新たに2種のルリゴキブリ属のゴキブリを発見、新種として記載した。
 ゴキブリは害虫として知られている。現在、日本産ゴキブリは57種がしられており、今回2種を新種として記載したため、合計59種となった。このうち、人家の中に出現するのは、1割程度であり、それ以外のゴキブリは、森の朽ち木や洞窟などに生息して、朽ち木などの有機物を食べて生活しており、人間とはほとんど関わりのない生活をしている。
 さて、「黒い」「汚い」イメージのゴキブリであるが、 日本(南西諸島)から東南アジアにかけて分布するルリゴキブリ属のゴキブリは、非常に美しい青色の金属光沢や、鮮やかな橙色の紋などを持ついわゆる美麗種である。人家に出入りすることはない。通常、森林内の朽ち木内などで、腐植質などを餌に生活をしている。
 
 今回記載されたうちの1種、アカボシルリゴキブリ Eucorydia tokaraensis(ユーコリディア・トカラエンシス)は宇治群島家島、吐噶喇列島悪石島、奄美群島奄美大島、徳之島に分布しており、オスの全長が12.0~13.0 mm、上翅に黄赤色の3つの紋を持つことが特徴である。もう1種のウスオビルリゴキブリ Eucorydia donanensis(ユーコリディア・ドナンエンシス)は八重山列島与那国島にのみ生息し、オスの全長が12.5~14.5 mm、腹部は紫色で、上翅に不明瞭な黄赤色の帯状紋を持つことが特徴である。
 今回の研究では日本産と台湾産のルリゴキブリ属の系統関係を解明するためにDNA解析を6遺伝子座を用いて行った。その結果は、台湾産1種と日本産のルリゴキブリ3種に明瞭に分かれ、我々の形態による分類の結果を支持した。
 今回の発見は、いずれも珍種で、オスメスを採集することが困難であるにもかかわらず、柳澤が、粘り強い現地調査と、飼育によって、幼虫から成虫までを詳細に研究し、かつ、詳細な形態計測を行い、また、DNAによる詳細な検討を行う事が出来たので、珍種ながら新種として詳細に記載する事が出来た。
 
■発表雑誌: ZOOLOGICAL SCIENCE
■論文タイトル: Two New Species of the Genus Eucorydia (Blattodea: Corydiidae) from the Nansei Islands in Southwest Japan
■著者: Shizuma Yanagisawa, Shimpei F. Hiruta, Yositaka Sakamaki, Jhih-Rong Liao, and Satoshi Shimano(竜洋昆虫自然観察公園柳澤静磨職員、国立科学博物館蛭田眞平博士、台湾大学Jhih-Rong Liao教授、鹿児島大学坂巻祥孝准教授、法政大学島野智之教授)
■2020年,11月 24日 (日本時間11月25日) オンライン公開
 
▼(左)アカボシルリゴキブリ(右)ウスオビルリゴキブリ【柳澤静磨撮影】


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