test-国立大学法人鹿児島大学農学部・大学院農学研究科

国立大学法人 鹿児島大学農学部 Topics & News: アーカイブ

大学院生が「日本暖地畜産学会」で優秀発表賞を受賞

令和3年10月23日に開催された日本暖地畜産学会にて、本学大学院農林水産学研究科2年の中村桐子さんに優秀発表賞が授与されました。
ニーム(Azadirachta indica)葉の水抽出物を鶏用飼料に添加した際の機能性(保蔵中の鶏肉の品質保持ならびに夏季の暑熱ストレスの軽減)に関する研究活動が高く評価され、中村さんの「ニーム葉水抽出物の給与がブロイラーの骨格筋の脂質過酸化度と抗酸化酵素のmRNAの発現量に及ぼす影響」が受賞しました。

 

 IMG_2997.jpeg  20211116_112509.jpg

2021秋期オンラインオープンキャンパス情報

秋のオープンキャンパスを開催いたします!!!

日程:11月14日(日)オンライン開催

農学部では、学部個別相談ルームの他にも以下の内容を予定しています

  • 在学生との交流・トーク企画
  • 学部HPにおけるキャンパスライフセミナー動画配信






2021aki-op2.jpg

 農林業のDXやグローバル化を推進していく人材育成を目的として、農学部農林環境科学科に新コース「スマート農学コース」を開設します。

【コースの特徴】
 ・ドローン実習やloTセンサの活用等を含む農林産物ビッグデータを扱える知識集約型社会の構築に貢献できる人材育成
 ・農林産物の生産・流通・加工のバリューチェーン型教育カリキュラムを配置
 ・人口減少社会における地方創生に向けた農林業を思考できる人材育成

 農林環境科学科に入学後、1年生終了時にコース選択を行います。農林環境科学科には、今回新設するスマート農学コースの他に森林科学コース、地域環境システム学コースがあります。

 パンフレットはこちらをクリックしてください。




 農学部食料生命科学科生分子機能学研究室の加治屋勝子講師がリーダーを務める研究グループは、桑の葉にフィセチンというポリフェノール類の一種が豊富に含まれており、このフィセチンが血管の痙攣を予防することを発見し、その活性部位を特定することに成功しました。


 血管が異常な収縮を起こして攣縮すると、脳梗塞や心筋梗塞、片頭痛やめまいなど様々な病気を引き起こします(図)。そのため、加治屋らは血管の異常収縮を予防するための食材を探索し、桑の葉が有効であることを突き止めました。なぜ桑の葉が血管の異常収縮を予防することができるのか科学的に解明するため、中心的な役割を担う成分を調べたところ「Fisetin(フィセチン)」であることを特定しました。

フィセチンはポリフェノール類の一種で、類似構造を持つ物質がたくさん存在するため、活性部位を特定することでフィセチンの優位性を明らかにすることができました。また、フィセチンはイチゴやリンゴに含まれることが報告されていますが、本研究で用いた薩摩川内市産の有機桑葉(宮園製茶提供)にはイチゴの約100倍のフィセチンが含まれていることを大学院連合農学研究科の鶴留奈津子さんが明らかにしました。


 この研究成果は、英文誌「BioFactors」に掲載され、本研究により、桑の葉を活用した新商品開発やフィセチンの利用途拡大に繋がることが期待されます。なお、本研究成果の活用として、鹿児島大学と宮園製茶との共同研究から生まれた「桑の葉あめ」が開発され、販売されています。また、11月24-26日に開催されるアグリビジネス創出フェア外部リンク(東京ビックサイト)にも研究シーズとして出展されます。


【タイトル】

Fisetin, a major component derived from mulberry (Morus australis Poir.) leaves, prevents vascular abnormal contraction

【著者】

Natsuko Tsurudome(1), Yuji Minami(2), Katsuko Kajiya(2)
 (1) 鶴留奈津子:鹿児島大学大学院連合農学研究科博士課程2年生
 (2) 南雄二:鹿児島大学農学部食料生命科学科准教授
 (3) 加治屋勝子:鹿児島大学農学部食料生命科学科講師(研究責任者)

【掲載誌】

BioFactors (First published: 23 October 2021)

【DOI】

10.1002/biof.1798外部リンク

211110_kuwa.jpg
食料生命科学科応用糖質化学研究室の藤田清貴准教授らの研究グループは東京大学、理化学研究所、新潟大学、大阪大学のグループと共同研究を行い、口腔内から単離されたビフィズス菌であるBifidobacterium dentiumから、DFA Iのα-フルクトフラノシド結合を加水分解してイヌロビオースという二糖を生じる酵素「DFA Iシンターゼ/ヒドロラーゼ」とその遺伝子を発見しました。
 
 本酵素はイヌロビオースからDFA Iを作る逆反応を約90%の効率で行いますが、菌体内では10%の効率で作られたイヌロビオースを逐次的にフルクトースに分解されると推定されました(図上)。また、X線結晶構造解析法により本酵素の立体構造を明らかにして、DFA Iやイヌロビオースが結合するポケットのようすから、触媒反応がどのように起こるかを詳細に明らかにしました(図下)。
 本研究により、DFA Iシンターゼ/ヒドロラーゼはこれまでに知られている酵素とはアミノ酸配列が全く異なることが明らかになったため、糖質関連酵素の分類を行っているフランスのグループと協議を行った結果、新しい加水分解酵素ファミリーであるGH172が新設され、そこに分類されることになりました。
20211026pk00-thumb-300xauto-66130.jpg

藤田先生の研究の様子は、こちらの研究室紹介動画でも紹介していますよ!ぜひご覧ください!


 この研究成果は、米国科学雑誌「The Journal of Biological Chemistry」に掲載されました。
20211026setumei01.jpg
(図上:B. dentiumにおいて推定されるDFAI分解メカニズム)
(図下:DFA Iシンターゼ/ヒドロラーゼの立体構造と反応が起こるポケット)