研究内容

 私達は、動物の体を使って飼料を動物性たんぱく質に変換し、栄養価が高くて美味しい動物性食品を毎日のように食べています。効率よく飼料を有用な動物性たんぱく質に変換するためには、飼料の栄養成分の消化・吸収と代謝の生化学が重要です。そして食品栄養成分や機能成分が人の健康に与える影響も重要です。私達の研究室では栄養学を主体として、飼料から動物性たんぱく質への変換、そして食品が人の健康に与える影響についての研究を行っています。
 
 動物が飼料を摂取し、その飼料中に含まれる栄養素(タンパク質、脂質、糖質、食物繊維など)が動物の体内でどのように消化、吸収、代謝されるかを調べています。特に、骨格筋におけるタンパク質代謝、肝臓・脂肪組織における脂質代謝・糖代謝に注目して研究を進めています。また、最近では、食物繊維が消化管(腸)内の細菌叢に与える影響や飼料中の抗酸化物質が体内(骨格筋や肝臓)の酸化ストレス状態に与える影響などについても研究を行っています。
 
 
 
 
 

■筋肉を増やす

ウシ、ブタ、ニワトリなど家畜の筋肉は食肉となります。
 
・筋肉を効率よく増やすにはどうすればよいのか?
・筋肉の形成を妨げる要因は何か?
 
 筋肉の量は、タンパク質の合成量と分解量のバランスで調節されています。本研究室では、筋肉タンパク質の分解量を減らして、結果的に筋肉量を増加させる機能を持つ栄養成分に注目して研究を行っています。
 
 
 

■脂肪を減らす

 摂取した飼料のエネルギーが脂肪細胞へ蓄積されると、結果的に筋肉量増加の妨げとなります。本研究室では、以下の機能を持つ栄養成分に注目して研究を行っています。
 
・肝臓での過剰な脂肪酸合成を抑制する
・脂肪細胞での脂肪酸分解を促進する
・血液中の中性脂肪やコレステロールを低減する
・消化管内での脂肪の吸収を抑制させる
・消化管内の細菌叢を良好にする
 
 
 

■抗酸化物質による暑熱対策

 ウシ、ブタ、ニワトリは、暑さ(暑熱)に非常に弱く、夏季には生産性が低下してしまうという問題があります。周囲の温度が上がると、体内の活性酸素が増加してしまい、酸化ストレス状態に陥ります。植物や微生物由来の抗酸化物質(酸化ストレス状態を緩和できる物質)を飼料に混ぜることで、暑熱に対する家畜の生産性低下を防ぐ方法を調べています。
 

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  • 鬼塚聖

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鹿児島大学農学部・大学院農学研究科

栄養生化学・飼料化学研究室

鹿児島市郡元1丁目21番24号

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Fax: 099-285-8654

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